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タカ・イシイギャラリーのオープニングと刀根康尚 [日記]

昨日は、タカ・イシイギャラリーのケリス・ウィン・エヴァンスのオープニングに行ってきました。

タカイシイさんは先日のマイアミのアートフェアに彦坂尚嘉のフロア・イベントの写真を出してくださって、2点売ってくださったのです。さらに彦坂尚嘉をメキシコシティのアートフェアに出してくださいます。

ピクチャ 5.png

そういうご縁もあって、オープニングを拝見に伺いました。灰野敬二さんの即興演奏も行われて、観客は300人を超える盛況でした。

灰野敬二さんの音楽も、そしてケリス・ウィン・エヴァンスの作品も、むかしで言えば現代芸術であり、同時にアヴァンギャルドとか、前衛と呼ばれたようなものです。しかし厳密にはむかしのそれらとは違う、新しいものだと思いました。そのことは、けっこうショッキングでした。

観客は300人を超えているのに、私の知り合いはいなくて、その事も驚きでした。先日のg東京2011というアートフェアもそうでしたが、私の知っている人がほとんどいないのです。むかしの現代芸術や前衛を見ていた観客との断絶を感じました。

ギャラリーオーナーの石井孝之さんがお話しなさっていたことは、いわゆる漫画調の美術とは違うものを扱ってきているということでしたが、その実感を改めて感じたオープニングでした。

私の世代から見ると、どうしても村上隆/奈良美智のイメージが強くて、新しい現代アートを、そうした漫画調のものだけと考える傾向がありますが、タカイシイ・ギャラリーの活動は、それは間違いであるという事を示しています。ケリス・ウィン・エヴァンスなどのイギリス系の新しいコンセプチュアルアーティストが理解できないと、今のアートの本質を見間違えると思いました。

灰野敬二さんは1952年生まれで,現在59歳。1970年初頭からの活動で、その根底には即興演奏があります。

1970年代というのはデレクベイリーとか、ジョン・ゾーンのインディーズレコードでの活動とかあって、インプロビゼーションの活発な時代でありました。

私の先生の1人が刀根康尚氏で、彼もまたアヴァンギャルドで、即興演奏の開拓者の1人で、1960年代初頭のグループ音楽というグループの中心メンバーでした。現在もニューヨークで活発な音楽活動をしておられます。灰野さんの音楽を聞いて、久しぶりに刀根康尚先生を思い出して、【YouTube画像】を見ましたので、ご紹介します。


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