コーン/《第101次元》〜《第200次元》の音楽 [ロック]
negaDEATH(a.k.a 笹山直規)さんが紹介していた、コーンのファーストアルバムからの演奏です。既に述べたように、ここには《第101次元》から《第200次元》だけという、新しい音楽があります。
《言語判定法》では、《原-芸術》《芸術》《反芸術》《非芸術》《無芸術》、そして《形骸・炎上・崩壊》という芸術の概念梯子があります。つまり、彦坂尚嘉が考えるところの芸術音楽であるのです。
言い換えると、これは大衆音楽ではありません。むかしならば貴族の音楽といったものなのです。なぜに、下層の奴隷の音楽であるブルースから芸術音楽が出現し、その伝統が、このコーンのような1990年代のミクスチャーロックの中にまで継続してくるのか?
そういう謎の中に、ブルースの芸術音楽の出現の奇跡は、継続しているのです。しかし日本の多くの人は、実は、こうしたブルースの系譜の芸術音楽を聴いてはくれないのです。コーンの1枚目にあるのは、こうした現代の芸術音楽です。私たちが情報革命後の、新たにさらに疎外された生命の状況に至っていることをとらえた表現なのです。
識字革命は、人類の歴史を形成する必然なのであるのですが、それは同時に疎外のさらなる過酷化の歴史なのです。それに対して逃げないで、耐える事が必要なのです。コーンの音楽は、そのことを示したいたと思います。
2011-01-18 23:46
nice!(1)
コメント(4)
トラックバック(0)
彦坂様
Kornを記事で取り上げて頂き、ありがとうございます。
私は10年前にKornの音楽と出会い、初期の頃のアルバムは今でも飽きずに聞き続けています。最も影響を受けたロックバンドの一つです。こうして彦坂さんのブログでKornが芸術音楽として受け入れられた事をとても嬉しく思います。
「Twist」以降に紹介されている曲は2枚目のアルバム「Life is peachy(1996年)」からですね。「Twisted Transistor」は7枚目のアルバム「See You On The Other Side(2005年) 」の曲ですね。
初期のアルバムは、昔一緒にバンドを組んでいた友人には「あれはノリが悪い、ネガティヴな内容で暗い気持ちになる」と受けが悪く、美大の友人からも「とても病んだ音楽、何度も聞きたく無い」「こういう音楽を聴き続けているとダメな人間になる」と拒絶され、音楽としても芸術としても語れる人間がおらず、以来人に勧める事を止めました。
ではこの記事で最後に紹介されている、セカンドアルバムからの一曲「K@#o%!」の歌詞を日本語訳してみましょう。
ファック・ユー
乳首しゃぶりの金玉ビッチ
でかい傷物のクリトリス付
俺のでかいナニをビッチに
ああクソ ファッキング ケツ舐め 小便舐めの マンコ
お前の肉ビラについたナッツ
ケンタッキーのフライドマンコ
どう言えばいいのか解らない
だから何だ?俺を見損なわないでくれ
どう言えばいいのか解らない、だから何だ
お前のデブで、硬い脇の下で揺れる垂れたオッパイ
お前のマンコの肉ビラの間にある毛の生えた超デカイホクロ
マンコ、クソ、チンコ、チンポ、マンコ、おっぱい、ゲロ、小便、金玉、ケツ、ポコチン、queef、ああクソ、ファック、ビッチ、忌々しいエイズのクソゲリ売女
どう言えばいいのか解らない
だから何だ?俺を見損なわないでくれ
どう言えばいいのか解らない、だから何だ
俺は言葉を見つけるのに必死だった
でももう、言うことが見つかったよ
ファック・ユー!クソ女!
ファック・ユー!クソ女!
どう言えばいいのか解らない
だから何だ?俺を見損なわないでくれ
どう言えばいいのか解らない、だから何だ
マンコ、ファック、クソ、ビッチ
壮絶な内容です。大衆音楽では、絶対にありません。
このようなバンドを「芸術であり、貴族の音楽だ」
と評して頂いた事を嬉しく思います。
by negaDEATH(a.k.a 笹山直規) (2011-01-19 10:22)
娘が高校生のころ(もう5・6年以上前になりますか)、よく付き添いでライヴに行かされました。kORN をはじめ、Linkinpark, Nine Inch Nails, System Of A Dawn、Metalika, Green Day, Limpbiskit, Tool などなど。私も結構楽しんではいたのですが、こちらのライヴはほとんどがスタジアムかアリーナなので、PAが最悪の場合が多く、キーんという高音とズシン、ズシンの低音ばっかで、ボーカルなどほとんど聞こえない。なかで、Nine Inch Nails, Limpbiskit, Tool はPA にも非常に気を使っているようで、隅っこの席でも大変にいい音で楽しめました。彦坂さんがどう判定なさるか知りませんが、Tool はピカいちだと思いました。
by 瀬越義満 (2011-01-19 11:06)
瀬越様
上記で挙げられたバンドも私は良く聞いておりました。
友人に聞かすと「Nine Inch Nailsは芸術として認める」という反応が多かったです。セカンドアルバム「The Downward Spiral」が別格で、私も芸術性が高いと思っています http://www.youtube.com/watch?v=PL72Tyxe1rc&ob=av3em
>PAが最悪の場合が多く
私もその苦汁を舐めた一人です。
大学生の頃、私はジャズ研究会に属していたのですが、ハービー・ハンコックが好きだった当時の友人をKornのライブに誘った際、「Kornの音楽性は興味深いけど、あのPAの酷さは流石に我慢ならない、ちょっと文句を行ってくる!」と激怒させてしまった事があります。
メガデスやToolもそうですが、高い芸術性を目指して音楽を作っているロックバンドはいくつかあります。私が良く聞いていた音楽で、ロック好き、アート関係者からも割と評判が高かったバンドですと、シガーロスやレディオヘッドというバンドがいます。こちらは彦坂さんの耳にはどう聞こえるでしょうか?
シガーロス アイルランド出身 結成1994年
独自に作り出した言語のみで歌い、
弦でギターを弾くなどの特徴を持つバンドです。
http://www.youtube.com/watch?v=oLf-Bm2QK6s
http://www.youtube.com/watch?v=Xow2gnVTUjs&feature=related
レディオヘッド イギリス出身 結成1985年
現代ロックシーンを牽引するバンドです。
http://www.youtube.com/watch?v=VrpGhEVyrk0
http://www.youtube.com/watch?v=lstDdzedgcE
by negaDEATH(a.k.a 笹山直規) (2011-01-19 13:39)
瀬越義満様
negaDEATH(a.k.a 笹山直規)様
コメントありがとうございます。
別のブログを新たにたてて書きたいと思います。
by ヒコ (2011-01-21 18:47)